お仕事:メディア芸術カレントコンテンツへの記事_14

(少し前になりますが)記事を書きました→オリア・リアリナ氏が新作GIFアニメ《Summer》を公開

「GIF」を使ったあたらしい表現の紹介です.詳しくはカレントニュースで!

あと,《Summer》と一緒に紹介したかった作品→The Pirate Cinema by Nicolas Maigret はP2P通信からデータをとってきたその映像を見せるという作品.



《Summer》もそうですが「一対一対応」から逸脱して映像を見せるということが面白いです.データ伝送が今よりも速くなって,ネットとの接続に「ズレ」がなくなっていくと,そこではひとつの地点からデータを受け取るのではなくて,複数から受け取りつつも,それに気づかないということが起こるのではないのか.それが何を意味するのかはわからないのですが,ズレがなくなり,複数のデータがスムーズにつながっていくことから,あたらしい映像表現がでてくるのではないかということを,上の2つの作品から考えました.

追記
文字数の関係から記事から外したテキスト.GIFアニメをVineで撮影して説明するということについて.
−−
また興味深いことに,コナー氏はリアリナ氏の《Summer》を「Vine」という映像制作共有アプリで撮影した動画を紹介記事に添えている.Vineは最長で6秒という制限を撮影時間に設けることで映像を手軽に作成できるアプリであり,GIFアニメの代わりとなるかもしれない映像表現のひとつである.GIFアニメをVineを用いて紹介するということにも,技術的環境の移行を示す徴候があらわれている.


こんな感じ

インターネットという技術的環境は接続速度やHTMLの仕様などが常に変化しているため,ウェブ上の作品は当時の環境そのものを保存することが不可能に近い.それゆえに,ウェブ上の作品は美術館などに収蔵されている絵画や彫刻などに較べて,多くの人にいつでもどこからでも見る機会を与えるものだが,それが作品本来の見え方なのかはわからないし,突然見れなくなることも少なくない.

このブログの人気の投稿

【2023~2024 私のこの3点】を書きました.あと,期間を確認しないで期間外の3点を選んで書いてしまったテキストもあるよ

インスタグラムの設定にある「元の写真を保存」について

マジック・メモ:行為=痕跡=イメージの解体可能性

始点と終点とを決めるという単純な規則に基づいた単純な行為

映像から離れていっている

画面分割と認知に関するメモ

出張報告書_20150212−0215 あるいは,アスキーアート写経について

モノのフラットデザイン化とアフォーダンスなきサーフェイス

ナウシカの世界におけるメディア・コミュニケーション(1)

Light, Plastic, Apparent motion: The ability to recognize the ambiguity of ‘not there/be there’ in the video game