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3月, 2019の投稿を表示しています

紀要論文「ふたつの光の合流───ライトボックスとロボットアームがつくる計算資源の場」

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紀要論文「ふたつの光の合流───ライトボックスとロボットアームがつくる計算資源の場」が掲載された「甲南女子大学研究紀要Ⅰ 第55号」が刊行されました.この論文はJSPS科研費 JP17H02286の助成を受けたものです🛰
紀要論文の冒頭です🛰🛰 アルフォンソ・キュアロンが監督した「ゼロ・グラビティ」は,光を自在にコントロールできるLEDライトボックスと精細にカメラを制御できるロボットアームというふたつのユニークな撮影装置を用いて撮影された.ライトボックスは物理法則に基づいた計算によってコンピュータ内に設計された微小重力空間の性質を保持した光を地球の重力下で演技をする役者の身体表面に「コピー」するものになっている.そして,仮想の微小重力空間におけるヴァーチャル・カメラの軌道を地球の重力下で再現するロボットアームに取り付けられたカメラが役者から反射した光を正確に捉える.さらに,カメラが捉えた光はコンピュータ内の微小重力空間を構成するひとつのオブジェクトとしての「役者」に貼り付けられて,地球の重力下での撮影でありながら,微小重力のイメージがつくられていく.
 本論文はライトボックスとロボットアームというふたつの装置を使った撮影方法を考察しながら,計算で構成された仮想的な微小重力空間の光と地球の重力下の光が合流していき,すべてが計算資源とみなされる場が形成されるプロセスを探るものである. 追記と取り消し:2019/06/11
学術情報リポジトリにPDFが掲載されました.
ふたつの光の合流 : ライトボックスとロボットアームがつくる計算資源の場

いずれ甲南女子大学の学術情報リポジトリにPDFが掲載されると思います.紙で読みたいという方がいましたら,以下のフォームから申込ください.抜き刷りを発送します🛰🛰🛰

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マイケル・ベダンコート『モーション・グラフィックスの歴史───アヴァンギャルドからアメリカの産業へ』

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翻訳に参加したマイケル・ベダンコート『モーション・グラフィックスの歴史───アヴァンガルドからアメリカの産業へ』が出版されます.私は第5章・第8章を担当しました.

普段の研究分野と被りそうで被らない分野の翻訳で苦労しましたが,現在のインターフェイスやメディアアートの大元の部分につながるところを勉強できたような気がしています🧐

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三元社のホームページから
モーション・グラフィックスの歴史───アヴァンギャルドからアメリカの産業へ
[著者]マイケル・ベタンコート
[監訳者]伊奈新祐
[訳者]水野勝仁・西口直樹

“カラー・ミュージック”や“ヴィジュアル・ミュージック”にその起源をもつ「モーション・グラフィックス」は、20世紀初めの前衛映画や実験映画において誕生し、映画産業やテレビ業界が商業的に応用する中で発展した。映画、デザイン、CM、アニメーション、ヴィデオ・アート、ゲームなど、各ジャンルのパイオニアの貢献を追い、従来の映画史・美術史・デザイン史からこぼれ落ちたその理論と歴史を概観する。

定価=本体 4,000円+税
2019年3月15日/A5判並製/426頁/ISBN978-4-88303-481-9

[目次]

はじめに   7

第1章
前史   10
共感覚   11
カラー・ミュージック   16
カラー・ミュージックの発明家   21
ヴィジュアル・ミュージック   26
キネティック・タイポグラフィー   36

第2章
抽象映画の創出   50
未来派の抽象映画(1909?1912)   52
レオポルド・シュルヴァージュ(1879?1968)   57
ダダ/構成主義の映画(1919?1929)   60
マン・レイの《理性への回帰》(1923)   63
マーフィー&レジェの《バレエ・メカニック》(1924)   66
ヴァルター・ルットマン(1887?1941)   68
ヴァイキング・エッゲリング(1880?1925)   73
ハンス・リヒター(1888?1976)   78
マルセル・デュシャンの《アネミック・シネマ》(1926)   83
ラースロー・モホイ=ナジ(1895?1946)   89
メディアの普遍的言語へ   92

第3章
サウンド・フィルム   94
モンタージュ   96
オスカー・フィッシンガー(1900?1967)   104
メアリー・エレン・ビュート(1906?1983)   110
レ…

​​​多摩美 メ芸 卒制展「#00000000」「画像」トーク​🎤

3月3日に多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース卒業制作展「#00000000」 で,写真家の港千尋さん,セミトランスペアレント・デザインの田中良治さん,そして,多摩美の学生の竹久直樹と「画像」についてのトークをしました.

このトークをして,私は「画像」そのものではなく,インターフェイスに組み込まれた「画像」というのをいつも考えているのだなと感じました.なので、私が考える「画像」はジェスチャーとともにあるのかなと思いつつも,「画像」がデータの圧力によって変化して,「厚み=バルク」を持ち始めているのではないかとも考えているので,インターフェイスからはみ出す「画像」も最近は考えているのかなとも感じています.


トーク🎤ためのノートです(トークでは全く使わなかったですが…)

​​​🎤​多摩美卒業制作展#00000000 トーク