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紀要論文「《Layered Depths》が示す「マルチレイヤードなメディア体験」に基づく映像体験」が公開されました

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紀要論文「《Layered Depths》が示す「マルチレイヤードなメディア体験」に基づく映像体験」が掲載された 「甲南女子大学研究紀要Ⅰ 第61号」が刊行されました. 紀要論文の要旨です. 本論文は,ヨフの《Layered Depths》の考察を通して,「マルチレイヤードなメディア体験」に基づく映像体験を明らかにするものである.ヨフによる作品説明を前提にして,《Layered Depths》の作品体験を考察していき,以下の3つの主張を行う.まず,彼らの作品の根底にあるコンピュータ以後のメディア体験が擬似空間と鑑賞空間との関係に変化を引き起こしていること.次に,《Layered Depths》が19世紀に生じた「映像を見る」という体験をひっくり返していること.最後に,コンピュータが「映像を見る」という体験に持ち込んだ仮想空間が映像を含んだディスプレイを「行為」の対象にし,擬似空間を鑑賞空間から独立させたこと.これらの主張を通して,映像体験が「見る」だけに留まらず,眼前の対象のより良い認知を求めて自ら変更していく「行為」を伴う主観的な体験になっていることを示す. 甲南女子大学の学術情報リポジトリに PDF が掲載されていますが,紙で読みたいという方がいましたら,以下のフォームから申込ください.抜き刷りを発送します.

2024年の振り返り

2 024年はこの投稿を含めて12本の記事を書いています.2023年が23本だったから,半分くらいになってしいました.  ちなみに note には14本(この記事を投稿した後に1本投稿しました) の記事を書いています.そのほか,しずかなところで,毎日テキストを書くようにしていて,年内に224本の記事が上がると思います.こちらにテキストを書いて,noteにまとめるという流れもできています. 2023年も2月に授業資料をあげるところからスタートしています.愛知県立芸術大学でやっている「メディア映像史」で私が担当している5回分と,甲南女子大学でやっている「メディアアート論」の授業資料になります.また,今年度から女子美術大学で「メディアアート概論」の5回分も担当しました. メディアアート論(2023年度)の授業資料 メディア映像史 (2023年度水野担当分)の授業資料 メディアアート概論(2024年度水野担当分)の授業資料 3月には科研の報告会に参加しました.遥か昔のことのようです. 2021~23年度科研費「生命の物質化・物質の生命化に関する理論調査と制作実践」成果報告会 報告会と並行して,5月の日本映像学会の発表を準備をしていました.そして,無事に5月に発表できました.こちらは現在, 大学の紀要論文 に発表の前半部, ÉKRITS に後半部を掲載できるように作業中です. 日本映像学会第50回大会での発表:ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」 「ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」 」の報告文が,日本映像学会の会報に掲載されました 6月には,2023年11月に開始されたシンポジウムが,共同討議「皮膚感覚と情動──メディア研究の最前線」としてまとめられて,『表象18』に掲載されました.シンポジウムに誘ってくれた難波阿丹さんには日本映像学会の「 映像身体論研究会 」にも誘ってもらって,そちらにも参加しています.2,3月に私の担当の発表があります. 『表象18』の共同討議「皮膚感覚と情動──メディア研究の最前線」に参加 アーティストの古澤龍さんに誘われて,アーティストトークに参加しました.ブログにも書いた「解像度とフレームレートを合わせた「情報量」をヒトは...

「ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」 」の報告文が,日本映像学会の会報に掲載されました

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九州産業大学で開催された日本映像学会第50回大会で発表した「 ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」 」の報告文が,日本映像学会の会報に掲載されました. https://jasias.jp/wp-content/uploads/2024/10/JASIAS_NewsLetter201.pdf ヨフの《Layered Depths》を分析していった最後に,作品に即して,次のように書きました. 最後に,相即の感覚を伴う映像体験は情報的に生じている「擬似空間」で強く感じるものであり,そこでは映像と空間の関係を見るだけでなく,行為とともに考えることが要請されていることを主張して,発表を終えた. これはヨフの作品だけでなくて,映像作品全般を「行為とともに考える」ことが必要だという主張でもあります.映像を認知して,意識に生じる「行為」につながる感じを含めて,映像を分析する必要があるのではないかということです. インターフェイス体験が一般化してきた今では,映像は見て,認知して,何かしらの意味を生じさせるだけでなくて,何かしらの行為を引き起こすようになっていると考えると,映像の捉え方が豊かになるのではないかということです.言い換えると,「情動」という言葉で澄ますことができない,実際に行為に直結するベクションのようなことが,ベクションのようにあからさま形でなくても,映像を認知した際に意識に生じる「疑似空間」で起きているとした上で映像体験を記述しないといけないのではないという主張です.

日本映像学会第50回大会での発表:ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」

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  九州産業大学で開催された日本映像学会第50回大会での「ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」 」という発表をしてきました. ヨフ の《Layered Depths》は何度も見てもらうことが一番理解が進むし,発表の理解にもつながると思ったので,発表のあいだ,上の画像のようにヨフから提供してもらった《Layered Depths》の記録映像をループで流しておくようにしました.そのおかげで,作品の魅力もうまく伝わったと思います.発表終了後,作品についての感想を多くいただきました. 私の発表については,こちらに発表資料とこの発表ために書いたテキストを載せていますので,興味のある方は読んでみてください.テキストは発表でいただいたコメントをもとに修正して,大学の紀要論文に投稿する予定です.文字数が超過しているので圧縮作業も必要になってくるのが悩ましいところです👻 発表資料とテキスト ヨフ《Layered Depths》とともに考える「スワイプを介して生じる映像と空間との関係」