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12月, 2018の投稿を表示しています

2018年の振り返り

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2018年にはこの投稿を含めて43本の記事を書いています.2017 年が28本だったから,結構増えた感じです.本当はもっと増やしたかったのだけど,途中から note にもテキストを書くようになったので,結果として,こちらのブログは告知やまとめを書く場所になっていきました👻 ちなみにnoteには51本の記事を書いているので,合計して94本の記事を書いたことになります. 2018年は二つの連載をしていました.一つは MASSAGE で「 サーフェイスから透かし見る👓👀🤳 」で,もう一つは ÉKRITS で「インターフェイスを読む」です. MASSAGEの連載「 サーフェイスから透かし見る👓👀🤳」は2016-2017年に連載していた 「モノとディスプレイとの重なり」の問題意識を「ディスプレイ」以外にも拡張して考えてみようというものです.現在,0回を含めて3回目まで書きました✍️ MASSAGE連載00_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/インターフェイスはいつからサーフェイスになるのか?  MASSAGE連載01_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/サーフェイスからバルクとしての空間を透かし見る  MASSAGE連載02_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/3DCGを切り取る「型」としてのバルクとサーフェイス  MASSAGE連載03_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/浮遊するバラバラのサーフェイスがつくるバルクがマテリアルを拡張する  ÉKRITSの連載「インターフェイスを読む」は今年4, 5回目を書いて,終了しました.自分なりに「インターフェイスの歴史」をまとめられられたかなと思います. ÉKRITS連載_インターフェイスからサーフェイスへ — スキューモーフィズム再考 - インターフェイスを読む #4  ÉKRITS連載_場に顕れるソフトウェア、隠れるオブジェクト - インターフェイスを読む #5  ÉKRITSの連載の問題意識の延長として,『 【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX 』に「思考とジェスチャーとのあいだの微細なインタラクションがマインドをつくる」を書きました. 【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これか

批評誌『ヱクリヲ9』に寄稿

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批評誌『 ヱクリヲ9 』に「ジェスチャーとともに写真のフレームを無効化する「写真」───ピンチイン/アウトによる「写真」の拡大縮小」を寄稿しました.身近な行為から「写真」について考えています.よろしくお願いします😊 『ヱクリヲ9』の「特集 写真のメタモルフォーゼ」の序論で次のように紹介されています. 水野勝仁 による「 ジェスチャーとともに写真のフレームを無効化する「写真」───ピンチイン/アウトによる「写真」の拡大縮小 」は,かつて写真の本質的な特徴と見做された「フレーム」が現代の技術環境で見せる変容についての分析だ.ピンチ・イン/アウトというスマートフォンで一般化した触覚的な知覚はどのように仮想空間に作用しているだろうか.この未知の行動様式がもたらすメディア論的な可能性が見いだされる.p.10 ヱクリヲのTwitterでは次のように紹介されています. スマートフォンは、フレームレスになっていたデジタル画像に「縁」を与えたと同時に、世界を四角く切り取ってきた写真の「フレーム」を無効化しました。それは、ジョブズがiPhoneで親指と人差し指を使って「ピンチイン/アウト」ジャスチャーを行ない、画像を拡大縮小させたときに起こりました。 pic.twitter.com/JHGpKeaVWC — エクリヲ|vol.9発売開始 (@ecrit_o) 2018年12月1日 ジョブズが触れていたのは写真でも画像でもなく、ディスプレイのフレームをはみ出していく「写真」という操作可能な未知のオブジェクトでした。「写真」は物理的フレームとしてのディスプレイだけでなく、写真が持っていた被写体と被写体以外とをまとめ上げてきた「フレーム」もはみ出していくのです。 pic.twitter.com/3815kPYEf7 — エクリヲ|vol.9発売開始 (@ecrit_o) 2018年12月1日 「写真」は操作可能なオブジェクトとして「フレーム」を意識せずに見ることを可能にしたのです。だからこそ、私たちは見るだけでなく指で触れながら、スマートフォンの一部として存在している「写真」について考えていかなければならないのです。『ヱクリヲ9』掲載の水野勝仁による論考です。 pic.twitter.com/