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Poi Vol.1 featuring Nukeme_PDF

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科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループは,2015年11月30日から12月21日にかけて,同志社女子大学京田辺キャンパス内 msc ギャラリーで開催された展覧会・Nukeme「Old School」を中心にして,ヌケメさんを特集した「Poi Vol.1 featuring Nukeme」を刊行しました. ヌケメさんを特集した科研費の報告書でもある「Poi Vol.1 featuring Nukeme」を各所で配布してきましたが,より多くの人に届いてほしいためPDFの配布も行いたいと思います.下のタイトルのリンク先にあるPDFは,「A4横1枚あたり2頁+小冊子」という設定でプリントしてステープラーで綴じてもらうと,実際の冊子の雰囲気が味わえます. よろしくお願いします. −− PDF版のPoiの置き場📚 https://shwca.se/poi Contents 1. Introduction 『Poi』創刊によせて(松谷容作) 2. Installation View Nukeme「Old School」展 3. Interview 《Old School》をめぐる対話 4. Lecture OS /テクスチャ/グリッチ 5. Workshop アイコンを彫る 6. Roundtable ポストインターネットをめぐって 7. Essay 破壊を引き伸ばし、デジタルデータと物理世界を干渉させてモアレをつくる(水野勝仁) 編集責任:松谷容作 ゲスト:Nukeme 編集:秋吉康晴、田川莉那、増田展大、水野勝仁 協力:二瓶晃、前田真由子 デザイン:増田展大 発行:2016/07/31 印刷・製本:株式会社太洋堂 主催:科学研究費基盤研究(C) 「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」 研究課題番号:15K02203 研究代表者:松谷容作(同志社女子大学)

Poi vol.1 featuring Nukeme

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私が参加している科学研究費の研究グループ「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」の年次報告書みたいなものとして「 Poi vol.1 featuring Nukeme 」を刊行しました. 目次は以下の通りです. 目次にもあるように,私は「 破壊を引き伸ばし,デジタルデータと物理世界を干渉させてモアレをつくる 」というヌケメ論を書いています. ヌケメはデジタルデータと物理的モノとの重なり合いをクラックして,あらたな現象をつくろうとするのである. ヌケメさんへのインタビューを含め,盛りだくさんの内容になっています. ご希望の方は,水野まで連絡をいただければお送りします. ( PDFの配布になりました ) [科学研究費基盤研究(C)「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究課題番号:15K02203 研究代表者:松谷容作(同志社女子大学)]

ヌケメさんとのトークメモ

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《Old School》について 家にある《Old School》を90度回転して置いてみたら,とてもびっくりしました.Windowsのアイコンが突如,モノ化した感じがしたのです. 木にプリントされた時点で,ディスプレイの光の集まりであるアイコンはモノ化しているわけですが,この段階ではまだ木の表面にプリントされたイメージという感じがあります.ヌケメさんはそれを彫ります.そうすると表面に凸凹が生じます.そこで更にモノ感が増すわけですが,一番上の画像のように置かれるとどこかまだイメージな感じがします.それはプリントがパソコンのディスプレイと同じように垂直に提示されているからかもしれません.垂直だった彫られたプリントを水平に置いてみると,木片の凸凹が影で強調され,モノらしさが前面にでてきたのです.これを新鮮な驚きでした.これはアメリカの美術史家レオ・スタインバーグが提起した概念「フラットベット絵画」とも通じるところがあるかもしれないと考えています(→参照: アザー・クライテリア ).ヌケメさんの《Old School》は水平と垂直がこじれている感じがします. また,《Old School》を考えるためにもうひとつ参照したいのが,マイクロソフト社の「Windows 8.1 ユーザー エクスペリエンス ガイドライン」で示した「"真のデジタル化" とは、アプリが画面上のピクセルにすぎないという事 実を踏まえる」ということです.影がない光のみのピクセルを物理世界に引っ張りだすと,そこには影が必ず生じます.ヌケメさんの木を彫るという行為は影がない世界から持ちだした画像に「影のパラメータ」を付与して,操作することなのかもしれません. 影の視点から今回のあたらしいバージョンの《Old School》の木の厚みを見てみるとおもしろいです.新作は薄くなっていて,木片というよりは板になっています.木片の正面にプリントされて彫られたアイコンよりも,板にアイコンの方が角度をつけて展示されることで,影がよりはっきり見えてきます.板という薄いものを掘って,切り口に影が生まれて,それがモノの感じを醸し出す.なので,あたらしいバージョンの《Old School》のほうが,立体感が強かった気がします.それは周りをグルっと回って作品...

告知:ヌケメさんの個展「Old School」と講演会「OS/テクスチャ/グリッチ」

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同志社女子大学のmscギャラリーでヌケメさんの個展「 Old School 」が開催されます.私は科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループのメンバーとして企画からこの展示に関わっています. 会期 2015年11月30日(月)ー 12月21日(月) 開館時間 9:00〜20:00 入 館=閉館の15分前まで 入場無料 土日休廊 会場 同志社女子大学 mscギャラリー (京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163) 主催 同志社女子大学情報メディア学科 企画 科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループ 助成 本研究はJSPS科研費15K02203「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」の助成を受けたものです。 お問い合わせ 同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室 TEL: 0774-65-8635 そして,個展期間中に開催されるヌケメさんの講演会「 OS/テクスチャ/グリッチ 」でヌケメさんといっしょに話します.司会は同志社女子大学情報メディア学科の松谷容作さんです.グリッチ刺繍から木彫りの作品を「テクスチャ」という観点から考えてみて,ヌケメさんに話をふってみようかなと思いつつ,これからリサーチします. 開催日時 2015年12月11日(金)16:45‒18:15 会場 同志社女子大学 京田辺キャンパス C131(知徳館3号棟1F) 対象 同志社女子大学 在学生・一般 入場無料 主催 同志社女子大学情報メディア学科 お問い合わせ 同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室 TEL: 0774-65-8635 同志社女子大学情報メディア学科で甲南女子大学メディア表現学科の教員が話している場合ですかー,という感じですが,がんばります.

お仕事:メディア芸術カレントコンテンツへの記事_19

記事を書きました→ 「インターネット・カルチャー」を特集した「MASSAGE」の第9号が刊行 インターネットには2種類のスピードがあるということを「MASSAGE」に掲載さていた作家のインタビューを引用しながら示しました.2つのスピードのひとつは歴史の形成もさせないような作品・画像流通の速さで,もうひとつは作品制作におけるアイデア→制作→発表という一連の流れ自体の速さです. [この2種類の速さというのは,私が「MASSAGE」に書いたライダー・リップス氏についてのテキスト「 『新鮮な暗闇』に立ち向かうためのユーモア 」で書いたものに通じるものです] また,最終的にはうまくまとまらなかったので削除しましたが,2つの速度とそこから生じる大量の画像の蓄積とのあいだで「イメージの中の手触り」が生じるのではないかということも書いていました.「イメージの中の手触り」というのは「MASSAGE」にヌケメさんが寄稿したインターネットとファッションとの関係を解説したテキストにあった言葉です.響きがいい言葉です.なので,どうしても使いたかったのですが… ヌケメさんとは異なる観点から「イメージの中の手触り」が生じる,まさにその状況を考えるのがとても難しかく,挫けました. インターネット・カルチャーのなかのアーティストのインタビューや ヌケメ さんのファッション記事が読める「 MASSAGE 」を是非,読んでみてください! −− 以下,ボツテキストです. カレントコンテンツのテキストの「歴史」「スピード」のあとに書いていてものになります. 手触り ニューヨーク在住のAlexander Gibon氏がスウェットやTシャツの画像にグラフィックを貼りつけた作品を大量に上げたTumblrのプロジェクト「 Bad smelling boy 」.Alexander Gibon氏は制作したグラフィックを洋服に貼りつけて発表することに対して,それは「アート」でも「ファッション」でもない「どこにも属していないもの,実際に存在していないものに属することは,とても健康的なことだと思ってる(p.103)」と述べている. グリッチ刺繍で有名なヌケメ氏は,Gibon氏のプロジェクト「Bad smelling boy」を含めて,インターネットとファッションとの関係を論じている.その論...

グリッチの表と裏:「幸村真佐男 glitch」展を見て

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名古屋の ギャラリーノイボイ で開催された「 幸村真佐男 glitch 」展を見てきた.ギャラリーの壁面に大きくプリントされたグリッチの画像が展示されていた.そのなかで特にガラス面に展示された作品が興味深かった.ガラス面のほうにグリッチ面=印刷された面を向けているので,展示室内からみると印刷面の裏を見ることになる.単に印刷の裏面なんだけれども,グリッチの「裏」を見ている感じがして面白かった.「グリッチの裏」ってなんだろうという疑問自体が面白い. ヌケメ さんのグリッチ刺繍の裏側とかも面白いかもしれない.見たことはなけれども,表はグリッチで,裏もグリッチぽい感じでも1本の糸がつながっている感じではないだろうか. Exhibition of Glitch Embroidery in ARS Electronica Center Main Gallery | 2013 works | Until the End of this Nov. | Photo:Dorita 幸村さんのは画像をプリントしたものだから,表と裏とではズレがないというか,表の画像が裏に透けているだけなのだけれど,裏から見たグリッチは異質な感じがした. 作品を見ていて,幸村さんが「デジタル写真はCGだ」と言っていたことを思い出した.今回のグリッチの展示はその「CGさ」が際立っていた.データの不具合が表出されたことによって,データを具現化していく演算との関係が見えてくる.不具合を起こすことでそこに「演算」が見えてくる.グリッチの裏側を見ることは「演算」の裏を見るということには直に結びつきはしないけれど,表が「演算」を強く意識させればさせるほど,裏の意味を考えてしまう. 印刷されたものの表と裏.データの印刷の表と裏.グリッチの印刷の表と裏.データの表と裏.グリッチの表と裏.表があったら裏があるのか? 表もなければ裏もない.そんな世界もあるのではないか?