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MASSAGE連載12_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/バルクを体験する──主観と客観とを接合していくあたらしい体験

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MASSAGEの連載「サーフェイスから透かし見る👓👀🤳」,最終回「 バルクを体験する──主観と客観とを接合していくあたらしい体験👋 」を書きました✍️✍️✍️ 情報を起点にモノを考えるようになったために、モノのサーフェイスからはみ出してきたバルクがつくる「モノもどき」による体験のあたらしさのではないだろうか,ということを, 小鷹研究室の《質量ゼロのガムテープを転がす》や 脳神経科学からできてきた「予測誤差最小化」という概念を使って考えています 🧐 カワイさんのタイトル画像でグレーのサーフェイスに緑の棒が映り込んでいるかのように描かれているのですが,よく見ると映り込んでいるのではなくて,グレーのサーフェイスの先に空間があって,そこに存在しているように描かれています.グレーのサーフェイスはそこだけ別の世界として体験できるようになっているのではないでしょうか. カワイさん,2年間以上ものあいだ,カバー画像を描いていただき,ありがとうございました☺️ カワイさんのイラストを見て,自分の考えが明確になることが多くありました💡 MASSAGEの庄野さん,「モノとディスプレイとの重なり」から引き続き,締め切りなしの連載を気長に書かせてもらい,ありがとうございました☺️ 庄野さんからもらったコメントと対話するようにテキストを修正をしていくなかで,毎回の主題に対する自分の考えの輪郭=サーフェイスが掴むことができました.そして,長い連載の最後には,これから考えていきたいことのあたらしいコア=バルクも見えてきました.また一緒にこの先を考えていけたらいいなと考えています🙇‍♂️

「フラットネスをかき混ぜる🌪(3)次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱」が公開されました

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写真評論を毎月発信していく「FOUR-D notes」で,「フラットネスをかき混ぜる🌪」という連載をやっています.3回目のタイトルは「 次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱 」で,ルーカス・ブレイロックのARを用いた写真集を《 MAKING MEMERIES 》を中心に写真でつねに生じてきた二次元と三次元とが立ち上がる現象的フラットネスについて考えています.今回の公開分から無料で全て読めるようになりました. 「フラットネスをかき混ぜる🌪(3)次元が膨張収縮する現象的フラットネスをつくるAR体験📖🔁📱 文:水野勝仁 FOUR-D notes について / 総目次 前回までの概要としては,こちらを見てみてください👀 ヒトの眼・機械の「眼」に対して「情報源」として機能するフラットネス

日本映像学会関西支部第90回研究会での発表

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日本映像学会関西支部第90回研究会 で発表をしました.その際の発表概要と発表資料です. 📜発表概要 ヒトの眼・機械の「眼」に対して「情報源」として機能するフラットネス Photoshopで加工した痕跡を大胆に残す作品を制作するルーカス・ブレイロックは、写真について以下のように書いている。 写真は、すべてそれらのフラットネスのために、純粋に混成の空間を示唆する:それは二次元と三次元、表面平面とそのなかの空間、それだけでなく、抑制、魔術、死、歴史、目撃とほんのいくつかあげてみただけだが、多くのメタファーとなっている。(*1) ブレイロックは印画紙にプリントされた写真であれ、ディスプレイに表示された画像であれ、それらがすべて二次元平面でイメージを提示し、そのイメージから三次元空間が立ち上がるという写真の前提を端的に指摘している。しかし、私は二次元平面でもなく三次元空間でもない「フラットネス(=平坦さ・単調さ)」という言葉に奇妙な感じを持ち、この言葉を用いた「すべてそれらのフラットネスのために〔for all their flatness〕」という一句に惹かれ、ブレイロックの作品の考察を行ってきた。そこから、写真というものが提示される紙やディスプレイといった二次元平面、そして、写真が見る者の意識に否応なく立ち上げる三次元空間、このいずれもが含まれる写真・画像のフラットネスとは次元を持たない「情報源」であると考えるに至った。カメラがコンピュータと結びつき、写真が画像として幾何学的な要素は一切持たない色情報であるピクセルの制御によって、ディスプレイに提示されたときに、写真・画像のフラットネスとは、ヒトの眼・機械の「眼」に対して「情報源」であることを明確に示したのである。 ブレイロックの作品は写真・画像のフラットネスを情報源と見なすがゆえに、「二次元と三次元、表面平面とそのなかの空間」からはみ出していくような奇妙さを示しているのではないだろうか。その奇妙さは、ブレイロックが写真の問題としてきた二次元平面と三次元空間との幾何学的関係を意識しつつ、コンピュータの「接続の論理」を具現化するものとして、PhotoshopやARを使い、ピクセルとその先にある情報源そのものの情報を選択・操作して、平面と空間とが適切に立ち上がることないように色情報の集合をつくっているからだと考えられる、とい

『はじめて学ぶ芸術の教科書 写真2 現代写真ー行為・イメージ・態度』への寄稿

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 『はじめて学ぶ芸術の教科書 写真2 現代写真ー行為・イメージ・態度』に「「組み合わせのゲーム」としての「テクノ画像」制作」というテキストを寄稿しました. ポストインターネット世代のアーティストのジョシュア・シタレラの「組み合わせゲーム」という作品と,メディア理論家のヴィレム・フルッサーの「テクノ画像」という概念を組み合わせて,カメラとコンピュータとが密接に結びついたあとの写真は,カメラのレンズが物質的世界を写しとるものではなく,イメージセンサーによって捉えられた光のデータの初期値とその操作になっている,ということを書いています. 目次 第1章 新星写真都市──写真芸術の過去/現在/未来 伊藤俊治 第2章 撮影行為と感情──写真家の言葉を手がかりに 甲斐義明 第3章 写真表現の現在を考える 増田 玲 第4章 写真の集塊──「Sujin Memory Bank Project」における想起の実践 林田 新 第5章 写真展示の現在 菊田樹子 第6章 写真の白、鈴木理策の白──『沈黙とイメージ 写真をめぐるエッセイ』より 竹内万里子 第7章 風景のふちに影が住む──宮本隆司《ピンホールの家》 長島 確 第8章 絵画と写真──ゲルハルト・リヒター全解 清水 穣 第9章 イメージに織り込まれていた批評性──長島有里枝の初期作品を読み解きなおす 中村史子 第10章 レジリエンスは可能か──喪失・悲嘆・病・尊厳 勝又公仁彦 第11章 電子のメディウムの時代──デジタル画像の美学 gnck 第12章 「組み合わせのゲーム」としての「テクノ画像」制作 水野勝仁 第13章 メディア・環境・無意識──インフラグラム時代のリアリティ 港 千尋 第14章 写真のニュー・セオリー──写真の本性に関する急進的理解 村山正碩 第15章 私たちの世界は、いつの日か、ゴダールのものとなるのか──映像の通貨化について考える 廣瀬 純 後書き 勝又公仁彦 --- <電子書籍> リフロー型の電子テキストとして販売. ■Kindleストア 『写真概論』 www.amazon.co.jp/dp/B08VRL1B9J 『現代写真』 www.amazon.co.jp/dp/B08VRYKXYC ■honto電子書籍ストア 『写真概論』 https://honto.jp/ebook/pd_3082 2186.html

『[クリティカル・ワード]メディア論──理論と歴史から〈いま〉が学べる』への寄稿

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 門林岳史・増田展大編 『 クリティカル・ワード メディア論 理論と歴史から〈いま〉が学べる 』の「触覚メディア」の項目を執筆しました. キーワードは以下のようになっています. タッチスクリーン,ハプティック、インターフェイス,グラフィカル・ユーザー・イン ターフェイス(GUI),ダグラス・エンゲルバート,アラン・ケイ,オブジェクト指 向プログラミング言語,スキューモーフィズム,マテリアルデザイン キーワードからわかるように「インターフェイス」 について書きました.「インターフェイスが触覚メディアなのか❓」ということは,読んでみてください🙇‍♂️ MASSAGE の連載「サーフェイスから透かし見る👓👀🤳」でカバーイラストを提供してもらっているカワイハルナさんのイラストレーションが表紙になっていて,とてもいい感じです. よろしくお願いします☺️ -- 目次 はじめに 門林岳史・増田展大 第1部 理論編──メディア理論の現在  1 身体 門林岳史・増田展大  2 知能 原島大輔  3 遊び/ゲーム 吉田寛  4 ニューメディア/ソフトウェア 堀潤之  5 アーカイヴ 大久保遼  6 メディアエコロジー 門林岳史  7 プラットフォーム 増田展大  8 政治とメディア 清水知子  9 資本とメディア 水嶋一憲  10 ポストヒューマン 飯田麻結 第2部 系譜編──メディア思想の潮流  1 フランクフルト学派 竹峰義和  2 マクルーハンとトロント学派 門林岳史  3 ドイツのメディア哲学 鈴木恒平  4 カルチュラル・スタディーズとメディア論 毛利嘉孝  5 ジェンダーとメディア 田中洋美  6 ポストメディア 門林岳史  7 アートとメディア 馬定延 第3部 歴史編──メディア考古学の実践  1 複製メディア 増田展大  2 出版メディア 門林岳史  3 画像メディア 増田展大  4 聴覚メディア 福田貴成  5 音声メディア 秋吉康晴  6 触覚メディア 水野勝仁  7 没入メディア 岩城覚久  8 憑依メディア 浜野志保  9 ヴァナキュラー・メディア 前川修  10 スクリーン・メディア 大久保遼  11 インターネット・メディア 喜多千草  12 モバイル・メディア 光岡寿郎  13 観光メディア 佐藤守弘  14 物流メディア 遠藤英樹  15 通信メ

ÉKRITS で「ヒトを呼び寄せ、死を呼び寄せる《Realm》」が公開されました

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ÉKRITS で「 ヒトを呼び寄せ、死を呼び寄せる《Realm》 」が公開されました☺️ エキソニモの久しぶりのネットアートの作品《Realm》についてです.よろしくお願いします🙇‍♂️ エキソニモにとっても「中間地点」になる作品だと思うし,自分にとってもインターフェイスを考える上で,ちょうど折り返し地点になりそうな感じです.もうそんな歳になってきました. 編集の大林さんからのメールで,インターフェイスについての連載「インターフェイスを読む」から3年経っていることを知り,時間の流れが早いな,この先,どこまでインターフェイスの変化について考え,言語化できるのか,できるところまで考えていきたいです. このテキストはJSPS科研費 20H01203「ライフ/デス・アートの美学」の助成を受けたものです.

MASSAGE連載11_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/バルクはサーフェイスからはみ出して「モノもどき」になった🧊

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MASSAGEの連載「サーフェイスから透かし見る👓👀🤳」,第11回「 バルクはサーフェイスからはみ出して「モノもどき」になった🧊 」を書きました✍️✍️✍️ 連載でこれまで書いてきた「バルク」ということをまとめています.モノのサーフェイスにあるのだけれど,見ることも触れることもできない部分を「バルク」と名付けて,2年以上ずっと考えてきたけれど,わからなくなってきたので,連載の最後の2回で改めて考えていこうと考えています🧐 カワイさんのタイトル画像でサーフェイスを貫通した棒であったり,サーフェイスへの写り込みであったり,モノの特性がさまざまなかたちで表れていて,ここから「モノもどき」が現れそうです🧊