身体が空白の輪郭を形づくる

クラウドの中で身体はどこにあるのかを考えるために,いろいろと身体のことを考えているけれども,どうしたものか.身体のことを考えると,「意識」や「考えること」をあわせて考えてしまう.テクノロジーによって身体が変わること.身体が変わると意識が変わること.それらが同時に起きていることをどのように感じて,考えて,記述するか.「記述する」という方法が,もうこれらの現象を表すことに適していないのか.でも,記述する努力をしなくては.そのための練習をしているつもりなんだけど.クラウドの中の身体といっても,その身体はすっかりと忘れ去られるように,今までのテクノロジーによって環境がデザインされてきたとしたら,「身体」という部分が環境からすっぽりなくなってしまうような.すっぽりと抜け落ちた空白として,かつてあったものとして身体が空白の輪郭を形づくる.

このブログの人気の投稿

メディアアート概論(2025年度水野担当分)の授業資料

昼下がりに名大の図書館で考えたメモ

マジック・メモ:行為=痕跡=イメージの解体可能性

The SINE WAVE ORCHESTRA の《A WAVE》を改めて考える

インスタグラムの設定にある「元の写真を保存」について

メタファーと身体の関係

ポスト・インターネットで途方にくれないためのメモ

表象文化論学会オンライン研究フォーラム2023のシンポジウム「皮膚感覚と情動:メディア研究の最前線」に参加します(11/23追記:発表資料です🥸)

内化を突き進めて反転した後の外化

「ユリイカ2025年6月号 特集=佐藤雅彦」で佐藤雅彦さんへのインタビューの聞き手をしました