「Like」の価値をあげてしまって(やっと押せたヒト限定)もいいじゃないですか〜


MAADONNA (aka Emilio Gomariz @ Kim Asendorf) による《Can You Like This》は,「Like」ボタンをカーソルで押そうとするボタンが逃げてしまって,押せないという作品.それだけといえばそれだけの作品.

僕はいまのところ「Like」できてないけれど,この作品を知ったサイト「prosthetic knowledge」にあった画像ではLike数が「343」で,僕が押そうとしているLikeは「614」なので,がんばれば押せるのかもしれない.

カーソルからボタンが逃げるのであれば,直接ボタンを押してやろうと,iPhoneで《Can You Like This》を試してみた.すると,ボタンは押せるけど,押した瞬間にボタンが違う場所に移動してしまう.数字は変わらない.やはりズルはだめということなのでしょう.

カーソルでボタンを押そうとして押せないようなゲームは昔からあったかもしれないけれど,そのボタンが「Like」ボタンになるだけで,俄然意味が生まれるところが面白いです.それほどにFacebookの「Like」は「ボタンを押す」という単純な行為に大きな意味をつけたのでしょう.

「Like」ボタンといえば,インターネット上の秘密結社であるIDPWのポルトから《どうでもいいね!》が世に出され,メディア芸術祭エンターテイメント部門で新人賞を受賞したこともつい最近の出来事.「どうでもいいね!」の説明は以下です.

インターネット中に溢れる「いいね!」ボタン.増えすぎちゃってそろそろ溺れてしまいそう.いいも悪いも義理もとっておきも全部まとめて「いいね!」したい. そんなあなたにお届けする“どうでもいいね!”ボタンはワンクリックで画面上に表示されている 「いいね!」 を自動でだいたい全部をクリックしてくれる,Google Chrome機能拡張です.

《Can You Like This》も《どうでもいいね!》も,なんでも「Like」してんじゃねーよという批判精神,それは僕たちヒト側もそうだし,「Like」ボタンだって「もう押されたくない!」と逃げまわってもいいじゃないですか.クリックするごとに良いにしろ,悪いにしろあらたに情報が発生するわけだから,あえて押しまくって情報の質をスパムようなものに変えてしまってもいいし,なかなか押せないのもそのもどかしさで,普段何気なくだったり,義理だったりの「Like」の価値をあげてしまって(やっと押せたヒト限定)もいいじゃないですか〜.

とか書いているあいだに,この記事の一番最初に上げたGIFを,IDPWのGIFのようにChromeの「シークレットモード」で撮り直そうしたらLikeが「616」に増えていた.誰かが押したのかもしれない.


追加の疑問:「Like」がネットから消えていくとしたら,どのようなかたちできえていくのだろう?

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