上海での発表を終えて,帰る飛行機の中で書いたメモ

上海では,エキソニモ《断末魔ウス》を用いて,コンピュータの中の「魂(spirit)」というものがあるのではないかということを発表した.思ったよりもウケが良かった.日本ではほとんどもらえない発表へのリアクションが結構あったので,それだけでも上海まで行ったかいがあった.

コメンテーターの先生からは,キャサリン・へイルズらの「ポストヒューマン」との関係を問われた.ヘイルズの「ポストヒューマン」は理念的な感じがするのに対して,ヒトはカーソルという日常的に慣れしたしんだ存在に寄り添うことで,既に「ポストヒューマン」になっているのではないかということを答えた.もっと端的にいえば,ヒトはカーソルになっている.タッチパネルを考えると,GUIのカーソルを経て,ヒトの指自体がカーソルになっている.こんな感じで,ヒトはトランスフォームしていくのかもしれない.

ヘイルズの「ポストヒューマン」の本の内容はほとんど忘れてしまったので,お正月に読みたいなと思いつつ,「ポストヒューマン」の基本的文献をおさらいして,来年度の講義で考えてみたい.その際に,コンピュータが持っている「ハイブリッド」や「キメラ」という怪物性・異質性みたいなものと,ディスプレイ上でヒトの意識の依代にもなっているカーソルとの関係も探ってみたい.

このブログの人気の投稿

artscape連載「メディアから考えるアートの残し方」の第1回でエキソニモにインタビューをしました

伊藤計劃『ハーモニー』の中に出て来た「カーソル」

Poi Vol.1 featuring Nukeme_PDF

告知:第4回新視覚芸術研究会「デジタル時代の次元の折り重なり」【追記_2017/08/08】

テクスチャを透してモデルを見てみると:ポストインターネットにおける2D−3D_発表メモ ver.3.35

マジック・メモ:行為=痕跡=イメージの解体可能性

MASSAGE連載01_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/サーフェイスからバルクとしての空間を透かし見る

【新版】UI GRAPHICS 成功事例と思想から学ぶ、これからのインターフェイスデザインとUX

ゴットを信じる会《告白》について考えたことと,これからエキソニモとゴットのどちらを探るのだろうか?

MASSAGE連載00_サーフェイスから透かし見る👓👀🤳/インターフェイスはいつからサーフェイスになるのか?