ISEA2014へのアプライがアクセプトされました!

ISEA[電子芸術国際会議]2014に「インターネットヤミ市」について の発表を申し込んだら通りました! ヤミ市には1,2回に参加したので参加者視点もだせると思うし,IDPWの人たちにインタビューしに行けたりもすると思うので,とても楽しみです.ちなみに,ISEA2014はドバイで開催されます.中東にいくのははじめてです!

以下,応募したアブストラクトです.
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A relationship between the Internet and the physical for the art
[アートにおけるインターネットとフィジカル(物理)との関係性について]

I want to discuss some differences between English language regions and Japan about a relationship of real world and online one. A difference between 'Send Me the JPEG' at Winkleman Gallery and 'the Internet yami-ichi [the Internet black market]' shows each relationship between the Internet and the physical for the art in English language regions and Japan.
[私はリアルとオンラインの関係について英語圏の地域と日本とのいくつかの違いを考えたい.Winkleman Galleryの'Send Me the JPEG' インターネットヤミ市とのあいだにあるちがいは英語圏と日本でのアートにおけるインターネットとフィジカル空間との関係のちがいを示している]

'Send Me the JPEG' is the satirical exhibition for the art world trend from the physical to the online. Art correctors tends to skip the physical contact of the artwork, and get it via online through seeing just JPEG image. Winkleman Gallery is welcome to this online trend because it expands its market to the world, but they are skeptical that a lot of collectors buy the work from only JPEG images on the Internet. 'Send Me the JPEG' represents these ambivalent aspects of the relationship between the art world and the Internet.
['Send Me the JPEG'はフィジカルとオンラインの関係からうまれるアートワールドのトレンドに対して皮肉的な展覧会になっている.アートコレクターがアートワークに接する際,作品のJPEG画像だけを見るだけになってフィジカルがスキップされる傾向にある.アートマーケットが拡大するからWinkleman Galleryはこの傾向を受け入れているが,多くのコレクターがインターネットのJPEG画像だけで作品を買うことには懐疑的である.アートワールドとインターネットとのあいだのこのような両義的な関係を 'Send Me the JPEG'では展示している.]

The Internet yami-ichi is the art free market organized by IDPW which is a secret society on the Internet established in 1913 (it's a joke!). An organizer says that the Internet was once to be free, now it becomes the strict control space; consequently, the physical space becomes more open than net. Therefore, this black market advocates getting together in the real and enjoying rich communication!
[インターネットヤミ市は1913年から続く秘密結社IDPWによってオーガナイズされたフリーマーケットです.インターネットはかつては自由であったけれど,今では非常にコントールされた空間になってきていて,その結果,フィジカルな空間なほうがネットよりもオープンになってきているとヤミ市のオーガナイザーは言っています.だから,このヤミ市はリアルと豊かなコミュニケーションをあわせて盛り上げるものになっています!]

As the result of them, the relationship between the Internet and the physical for the art in English language regions is highly skeptical; however, the one in Japan is highly positive. A reason of this different attitude is whether the art market exists or not. To begin with, (Japanese) artists can not be skeptical for it because Japan has no art market. As a result, They have to make own market = black market; It is the location for bringing out many people from the Internet and linking them positively on the Real.
[これらのことから,英語圏におけるネットとフィジカル空間との関係はとても懐疑的なものなのに対して,日本ではとてもポジティブなものになっているといえる.この態度の相違は,その地域にアートマーケットがあるかないかということになると考えられる.日本のアーティストがネットの存在に懐疑的にならないのは,そもそも日本にアートマーケットがないからである.だから,彼ら/彼女らは自らのマーケット=ヤミ市をつくらなければならなかった.そして,そのヤミ市は多くの人たちはインターネットから連れ出し,リアルの場でポジティブに結びつけたのである]
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このアブストラクトだと,海外のアーティスト自体がアートにおけるインターネットとリアルとの関係性をどう考えているのかわからない.だから,'Send Me the JPEG'と同じ時期に行なわれたネットアートのオークション「Paddles On!」のことにも触れないとだめだろう.ここで落札された作家は決して「懐疑的」ではないだろう.それは彼ら/彼女らがそもそもネットで作品を発表してきたのであって,そこではJPEGそのものが作品なのだから.しかし,ネットメインで活動してきた作家の作品がオークションで落札されることにも「懐疑的」な意見=JPEG画像を買うことの意味とかがあるだろう.「Send Me the JPEG」と「Paddles On!」はどちらもアートマーケットがあるからこそ成り立つことであって,この点でインターネットヤミ市とは異なっている.インターネットヤミ市をアートマーケットとの関連で考えていいのかということもあると思われるが,ここではヤミ市をアートワールドのなかで考えることで見えてくることを考えてみたい.

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