科研の最終報告会での発表「 私たちに残された行為はただ一つ,ゲーム機本体の電源を落とすことである.」
JSPS 科研費 JP 20H01203「ライフ/デス・アートの美学」の最終報告会で,山形一生さんの《Blank Screen》を取り上げて「 私たちに残された行為はただ一つ,ゲーム機本体の電源を落とすことである.」という発表しました.タイトルは山形さんのテキストからとってきています.《Blank Screen》というウェブ作品の体験を通して,明確なインタラクションがあった作品が終わりを迎えて,何も反応しなくなった際のなんとも言えない感じを考えています.このなんとも言えない感じを伝えるために,発表で《Blank Screen》の作品実況をしました.実況は発表資料にはありません.
また,発表で「認知者」という言葉を使っているのですが,それは同じ科研で昨年度まとめた「「認知者」としての作品──エキソニモのUN-DEAD-LINK展を事例に」で論じているので,この論文のまとめが発表の前半部分になります.