MASSAGE連載05_ iPadがつくる板状の薄っぺらい空間の幅 ─── 谷口暁彦「思い過ごすものたち《A.》」と「滲み出る板《D》」について


MASSAGEでの連載「モノとディスプレイとの重なり」の第5回「iPadがつくる板状の薄っぺらい空間の幅」が公開されました.

いつもカバー画像を提供してもらっている谷口暁彦さんの作品「思い過ごすものたち《A.》」と「滲み出る板《D》」を取り上げて,具体的な厚さもつ iPad というモノとそのディスプレイが示す実質的な厚さをもたないピクセル平面とのあいだにつくられる「板状の薄っぺらい空間の幅」について考えています.

「厚さをもつ/もたない」は存在論的な話ではなくて,ヒトの認識のことでしかない.けれど,そのヒトに見えている部分=認識をちょっとずつバグらせた結果として,存在そのものも変わるのかなと,ふと考えました.認識の変化が存在を変化させる,というか,その存在の物理条件を明らかにしていくような感じです.

次回もがんばります😊😊😊

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