『魂と体,脳』を読んだ

西川アサキさんの魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題 (講談社選書メチエ) を読んだ.ライプニッツやドゥルーズのアイデアを実装していくことでみえてくることが書いてある.とても興味深いが難しかった.しかし,「実装」というところから見えてくることが,「世界実装の方法」と言えるかもしれない.

「この図は奥行きをもたない,平らな単なるネットワークとなる(p.263)」とか,「階層的立体構造からフラットなネットワークへの変化(p.264)」とか,Gallowayのインターネット論(→Protocol: How Control Exists after Decentralization (Leonardo Books) )における水平(TCP/IP)・垂直(DNS)構造を介して,カーソル論に結びつけらそうなヒントもあった.でも,難しいところが多かったので,あと5回くらい読まないといけない.

追記
西川さんもGallowayも,ドゥルーズをもとにしているから,「立体~フラット」「垂直~水平」という似たような構造がでてくるのも当然なのかもしれない.Gallowayがインターネットという半ば意図せずにして出来上がった構造体もしくは生態系について「垂直~水平」の構造をドゥルーズを介して見出しているのに対して,西川さんはドゥルーズに即してシミュレーション・モデルを組み立てていった先に「立体~フラット」という構造を見出していることは興味深い.意図せずに実装されたインターネットがドゥルーズで読み解け,ドゥルーズの意図に沿って実装されたモデルが,インターネットと同じような構造で読み解くことができる.この関係は興味深い.

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