NICOGRAPH 2025で「エキソニモの《Body Paint》における立体視効果の生起条件と印象の変化」を発表しました

エキソニモ《Body Paint》の実験を説明するイラスト
イラストレーターのガトーさんによる実験説明のイラスト

11月30日に広島で開催された芸術科学会のNICOGRAPH 2025で「エキソニモの《Body Paint》における立体視効果の生起条件と印象の変化」を発表しました。この発表は、甲南女子大学心理学部の星野貴俊さんとの共同研究です。星野さんのゼミ生の卒論をブラッシュアップして、今回の発表となりました。

研究を発表しようとなったのですが、お互いに入っている学会も違うし、どうしようかとなりました。そんなとき、芸術科学会は「非会員」でも発表できるということを知ったので、発表を申し込みました。ロングペーパーでの発表を申し込みましたが、残念ながらショートペーパーでの採択となりました。

発表を終えて、ホッとしながら出張報告書を書いていました。日程を確かめるために、NICOGRAPH 2025のページに行くと、私たちの論文が「優秀論文賞(ショートペーパー)」になっていました。「非会員」だと、こういった表彰制度があるのも知らないですし、たとえあっとしても、「非会員」は審査から除外されるものだと思っていたので、とても驚きましたし、芸術科学会は懐が深いなと感じました。

ということで、発表をして、賞ももらいました。

研究のために作品の映像データの提供や、実験用に作品のカラーバリエーション制作を快く許可してくださったエキソニモのお二人には感謝しかありません。

星野ゼミの学生さんたち、論文のためのイラストを描いてくれた、私のゼミの学生でもある、イラストレーターのガトーさんに感謝です。

そして、何よりも、私から《Body Paint》の視覚効果を認知科学的に解明したいという急な申し出にのっていただき、3年近い時間をかけて、卒論の指導や論文の執筆をしていただいた星野さん、ありがとうございました!

最後に、論文(ロングペーパー)(ショートペーパー)のPDFです。

星野先生(心理学科)と水野先生(メディア表現学科)の共同研究論文が 芸術科学会にて優秀論文賞に選ばれました

このブログの人気の投稿

マジック・メモ:行為=痕跡=イメージの解体可能性

「非-用具的道具」?

矢印の自立

「ユリイカ2025年6月号 特集=佐藤雅彦」で佐藤雅彦さんへのインタビューの聞き手をしました

「グリッチワークショップ」を見学して考えたこと

スケッチパッドで描く、ふたつの手(1)

メディアアート概論(2025年度水野担当分)の授業資料

デジタルな現象をそのまま扱うということは,モダニズム的な態度

京都芸術センターで開催されている展覧会「影の残影」のレビューを書きました🌘