MASSAGE連載10_谷口暁彦《夜だけど日食》と《透明感》@「超・いま・ここ」/ ディスプレイを軸に畳み込まれ、重なり合う複数の空間
MASSAGEでの連載「モノとディスプレイとの重なり」の第10回「谷口暁彦《夜だけど日食》と《透明感》@「超・いま・ここ」/ ディスプレイを軸に畳み込まれ、重なり合う複数の空間」が公開されました.
記念すべき10回目は,5回目で一度取り上げた谷口暁彦さんの個展「超・いま・ここ」で展示された作品について書きました.谷口さんは個展「超・いま・ここ」で2007年から2017年までの10年間の活動を振り返っていました.今回の連載は谷口さんの振り返りに引っ張られる感じで,谷口さんのふたつの作品《夜だけど日食》(2008−2010)と《透明感》(2015)とりあげて,モノの側面からディスプレイの「これまで」を振り返りつつ,イメージの側面からディスプレイの「これから」を考えています.ディスプレイの「これから」を考えるのは10回目だからというわけではなく,谷口さんの「超・いま・ここ」が単にディスプレイの現在地を示すだけでなく,《透明感》を含む2015年の連作である「スキンケア」で,ディスプレイの先・奥を示し,会場で配布されたテキストでも「折りたたまれたディスプレイ」とディスプレイの「これから」を示してことに反応した結果です.