映像身体論研究会での発表

「ポストインターネットにおいて,否応なしに重なり合っていく世界」から考えていることの発表資料の冒頭のスクリーンショット

「ポストインターネットにおいて,否応なしに重なり合っていく世界」から考えていることの発表資料

https://www.notion.so/mmmmm-mmmmm/19ca1dc0748180cd9ffbd5f17edd9051

映像身体論研究会の発表を終える.7年前の論文を紹介するというのは,7年という結構な年月をどのように処理していくのかというところを考え続けた,2週間くらいであった.小学校よりも長い年月を過ごしていると,自分の考えも変わっている,いや,考えというよりも知識が変わっている.いや,知識も含めた考えが変わっているというべきだろう.様々なことがリンクしていっているものを,まとめようとすると別の論文やテキストになるけれど,今回は,7年前に書いてテキストに戻るというか,そこをベースにするということは前提として決めていたので,あたらしいリンクを継ぎ足しながら,過去の自分の考えを辿っていくという体験になった.これはこれで面白いものであったけれど,聞いている方にしてみれば,あっちいったと思ったら,こっちに戻ってきてとわかりにくいところはあったと思う.でも,7年という年月を7年前のテキストを活かしながら,語るというのは,こういった,今と過去との間を行ったり来たりになるのではないかと思う.7年前をなかったことにはできないし,今をないものとしても扱えない.そのなかで,自分がどのように考えていて,考えてきたのかということを考える必要があったということになると思う.

発表を聴いてくれた皆様,うまく回答ができたかは心許ないですが,北出さんはじめ質問をしてくれた皆様,そして,発表の機会をつくってくれた難波さん,ありがとうございました☺️

このブログの人気の投稿

紀要論文「《Layered Depths》が示す「マルチレイヤードなメディア体験」に基づく映像体験」が公開されました

ÉKRITSへの寄稿:絵文字😹😸🙀は空白をつくり、感情🔥を区切る

MASSAGE連載01_ポストインターネットにおけるディスプレイ

MASSAGE連載03_光を透過させ、データとは連動しないディスプレイのガラス

MASSAGE連載06_《Empty Horizon》という「ディスプレイ」を抽出するモノ

MASSAGE連載02_「光の明滅」というディスプレイの原型的性質

サマーウォーズ:身体とアバターのデザイン(3)

出張報告書_20151030 もしくは,「みえないものとの対話」の対話

渡邊恵太さんとトーク「インターフェイスとは何なのか?」のスライドやメモなど

テクスチャーの裏側にあるかもしれない記憶_レジュメ&スライド