「アーティスト・トーク 古澤龍」を終えて

オープン・サロン「ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ」出品作家によるイヴェント「アーティスト・トーク 古澤龍」は,とても楽しかったです.畠中さんの司会で,古澤さん,ソニーの小倉さん,そして,私という流れで話しました.

古澤さんのトークで気になったのが「順応」ということでした.私は古澤さんの作品を体験中に,作品に慣れというか,作品に馴染んでいく感じがあるなと思っていたので,自分の作品体験と絡められるなと思いながら,古澤さんの話を聞いていました.

ソニーの小倉さんは「完璧なディスプレイはフィジカルな世界をそのまま表現できるもの」と言われていて,ディスプレイはまだ完璧ではないけれど,特性ごとに得意分野があるのが,表現に合わせてディスプレイを選択して欲しいと言われていたのが,印象的でした.そして,ディスプレイのスペックが上がってきて,ヒトの認知を考慮する領域に映像は入ってきていると言え荒れていました.「実物感」,「解像感」を考慮した映像表現力が,これからのディスプレイの進化に重要な要素になってきていて,技術的なスペックというよりも「○○感」の進化になっていて,ヒトの認知特性も加味した映像表現力の活用が重要になってきているというのは,私の関心とドンピシャで合致していて,とても気になりました.ここは少し聞き逃したところもあるので,小倉さんの言葉そのままではないけれど,「解像度とフレームレートを合わせた「情報量」をヒトは認知している」というというところも気になりました.

私のトークの資料はこちらになります>映像そのものに何かを感じ始める
この資料をもとに,二人の話を受けての何を感じて,考えたのかということを話しました.

畠中さん,古澤さん,小倉さん,ありがとうございました☺️




このブログの人気の投稿

紀要論文「ポストインターネットにおいて,否応なしに重なり合っていく世界」

メディア映像史 (2024年度水野担当分)の授業資料

インスタグラムの設定にある「元の写真を保存」について

シンポジウムのための抜き書きとメモ

お仕事:メディア芸術カレントコンテンツへの記事_27

画面分割と認知に関するメモ

「Generated X [生成されたX]」の気配

third draft for isea 2009

思考実験:念力でものを動かす

500w abstract_A relationship between the Internet and the physical for the art and a memo for my full paper